生態系を守る農業 | 坂本自然農園
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2021年3月8日

生態系を守る農業

写真は昨年、令和2年10月1日に撮った稲刈り直前の田んぼの写真ですが、上はウンカという虫の大発生によって無惨にも食害されてしまった他の農家さんの田んぼで、下はそこに隣接するウチの田んぼの写真です。

ウンカという虫は稲にとっては一番大敵の害虫ですが、周囲の田んぼは全て被害があったにも関わらず、なぜウチの田んぼだけ全くの無傷だったのか?

その答えは・・この辺りでウチの田んぼだけが唯一、害虫対策の農薬を使っていなかっことが原因なのです。

え?逆にこんな害虫の被害を防ぐために農薬を使うんじゃないの?と普通は思いますよね。

実は昨年、日本中で大規模な被害を与えたウンカは元々日本に居る種類のものではなく中国から風に乗って飛んできた種類のウンカで、従来の農薬が効かずに大量発生してしまいました。

当然ウチの田んぼにも飛んできているはずですが、農薬を全く使っていないウチの田んぼにはクモやカエルやトンボなど、ウンカを食べてしまう天敵がたくさん生息していることによって大量発生を阻止できたと考えられます。

農薬は害虫だけではなく、その天敵となる様々な生き物まで生息できない環境にしてしまうことで自然の生態系や生物多様性そのものを破壊してしまいます。

それは過去に、人間の勝手な都合で日本の森に生息していたニホンオオカミを絶滅させた結果、農作物を食い荒らすシカが爆発的に増えすぎてしまったことと同じことなのです。

化学肥料を多用することで本来は土を浄化し豊かにしてくれる土中の多様な微生物が生きられなくなり、農薬を使うことで作物の受粉に欠かせないミツバチをはじめ、害虫の天敵となるクモやトンボ、カエルなどが年々姿を消しているなどの事実があります。

結局のところ、人間は自分で自分の首を絞めるようなことになっているのです。

自然の生態系や生物多様性を破壊するような農業がいつまでも続けられるはずがないことは明々白々です。

当農園では今後も決してブレずに、「田んぼや畑に小さな自然を再現すること」を目指して自然の生き物と共生する、真に持続可能な農業を目指していきたいと思います。